医学部再受験、成功への道

私立文系の医学部再受験生がいかにして1日4時間11ヶ月、図書館での宅浪で国立大学医学部に1発合格したのかを書きます。再受験生はもちろんのこと、勉強の効率化を目指し大学合格を目指す悩める受験生に読んでいただけると嬉しいです。

来年度の再受験を考える方々へ

こんばんは。

発表までもう少しでしょうか?緊張が続くとは思いますが、頑張って勉強を続けてください。


さて、今日は今受験の最中という方よりは、来年度の受験に備えて準備をしようと考えているという方々に向けて書こうと思います。3月はいろいろと揺れ動く時期ではありますから、参考にしてみてください。

3月に気をつけていただきたいこと、やっておいていただきたいことは主に次のようなことです。

①大学をやめない

②1年の作戦を立てる

③勉強のリハビリをはじめる


まず、①について。

僕も一昨年経験したことですが、大学生で受験をし直そうという方の中には、後先考えずに大学を退学し再受験に挑もうとする人が多くいると思います。しかし、そのうちのどれだけの人が合格者に転じることができるのでしょうか?成功者が成功体験を語る中で「一念発起」「背水の陣」が武勇伝として語られることがありますが、大学を退学したことで戻る場所がなくなり、再受験をし続ける人生しか残らない人もまたいるはずです。そして大事なのは、自分がそちら側に入る可能性は十分にあるということです。今はやる気に溢れていても、何が起こるかは誰にもわかりません。また、戻る場所があることで甘えが生じるのでは?と考える人もいるかもしれませんが、戻る場所があることは勝負のための安心感にもなり得ます。僕の場合は完全にそのパターンでした。心の支えがあって、失敗しても受験とそれなりの人生を進められるという安心感があったからこその合格だったと思います。ですから、大学は絶対にやめないでください。やめたとしたらどうにか撤回してきてください。医者になったら1年の学費くらいはどうにでもなりますから。

また、仕事をされている方や大学院を卒業される方なども、どうにかして来年の行き場をしっかり用意しておいた方が本番力が出せると思います。


②について。

再受験をする人は大体1年で計画を立てると思います。人によるとは思いますが、「短い」と感じる方々が多いと思います。僕もそう思っていました。しかし、1年という時間は受験をするには十分だと考えています。というより、1年で合格すると決めたら、それに合わせて計画を立てて実行すればいいので、1年で十分だと自分に言い聞かせるくらいではないといけないと思います。そう思えないのなら、受験はしない方がいいと思います。人生を変える決断をする以上、自信がない人は今すぐ手をひくべきだと思います。それくらいの覚悟を持って、1年で受かる計画を立ててください。

人それぞれやり方はあるとは思いますが、僕が一番念頭に置いたのは「時間」です。多くの受験生が勉強時間が長いことを美化します。教育業界でもそれが良しとされます。しかし、質は集中力と時間の掛け算ではないでしょうか?さらに、その時間の勉強の質ということだけでなく、定着のための短期、中期、長期的な方法も学力の向上に関わってくると思います。勉強時間に重きをおく受験生は、その一方で集中力や定着ということに目を向けないことが多いように思います。それどころか、失敗したときの言い訳「自分はあれだけ頑張ったんだから」ということを念頭に置いている気がします。絶対成功したいわけですから、そんなことは考えずに受かることだけ考えてください。そうしたら大事なことが見えてきて、時間は最重要ではないと感じるはずです。同じ結果を得ようと思ったときに、最短時間のルートを考えてみてください。そうすれば1年でも行けると感じられるはずです。具体的な集中法と定着法についてはまた書こうと思います。

また、中期の目標としては9月の夏休み明けの模試で全範囲を終え、最低C判定を取れるように考えてください。合格を手にするためには、インプットした知識をうまくアウトプットしなければいけません。なるべく早くインプットを終えて、アウトプットに集中していただきたいので、9月からはアウトプットの時期、と思ってください。


③について。

とにかく早く勉強を始めてください。効率は大事ですが、最初はなかなかうまく集中できません。3月は荒療治でいいので、とにかく机に向かって勉強できるようにしたらいいと思います。「ムリー」と逃げ出してもいいので、とにかく座って始めてみることが大切だと思います。


以上、偉そうに、また少し過激なことも書きましたが、上の内容には他の医学生を見てても情けなく思うこともあったりして、そんな思いも盛り込んでみました。

それではまた(^^)